障害のある人たちが働く「作業所」のショッピングモール

福島県二本松市にある
アクセスホームさくらの商品です。




「コロナに負けるな」
「明けない夜はない」

とは言え、来客は激減し、
販売会などのイベントも中止で、
働いている障害のある人たちの工賃をどう捻出するか、
悩ましい日々が続いています。

そんな中、
「馬九行久（うまくいく）」というネーミングの
くるみのタルトとラスクのセットを作りました。
「馬九行久」とは、
常に左を向いている九頭の「左馬」で
「右に出るものがない」ことから
幸運の使者として浪江町で永く愛され、
何事も上手くいくという願いも込められています。

ラスクプチセットは、ライ麦パンを香ばしく焼き、
５種類（黒糖、シナモン、ガーリック、プレーン、クランベリー）
の味が楽しめます。

どうぞご賞味いただきたく、よろしくお願いいたします。

※浪江町とアクセスホームさくらについては、
　後述をご参照いただければ幸いです。


- 内容量 -
馬九行久(５個入り)×２
ラスクプチセット(５袋入り)×２
５袋内訳：ガーリック、黒糖、シナモン、プレーン、クランベリー

■馬九行久
キャラメルとクルミの香ばしいタルト。
９頭の左向きの馬は「右に出るものはない」ことから、
万事うまく行く！

■ガーリック
クリームチーズを添えてビールのおともに！ガーリックとの相性が最高です。

■黒糖
黒糖の深みのある甘さと香りが口の中に広がりカリッとした食感が味を引き立てています。

■シナモン
スパイシーな香りが特徴のラスクです。
そのままでも美味しいですが、シナモンと相性の良いりんごジャムをのせてみても楽しめます。

■プレーン
バターとシュガーのシンプルな味です。

■クランベリー
クランベリーのやわらかい食感、甘酸っぱさが口に広がる人気Ｎｏ．１の商品です。 コーヒーに合います。

【　3.11、そして再開の決意　】

アクセスホームさくら が小規模事業所としてスタートしたのは、2000年。福島県浪江町で、利用する方が一般就労へ向けて訓練するための生産活動の場を提供し、障害を持っていても地域の中で安心して暮らせるようにと活動をしていました。

2011年3月11日を境に生活は一変。活動拠点であった浪江町は、警戒区域の２０K圏内になりました。さくらで働く、障害のある人・職員・関係者はバラバラに。

「さくらのみんなに会いたい！いっしょに仕事がしたい！」

避難をしていた障害のある人の叫び。二本松で民家を借りて、さくらの再開を決意しました。




※2014年11月3日、アクセスホームさくらは二本松市に新しい作業所をスタートさせました。落成式の際の渡邊理事長のメッセージを紹介します。

「新たなスタート」

この度、私たち念願の事業所が完成いたしました。
東日本大震災から、３年７ヶ月が過ぎてしまいました。

思い起こせば、さくらのメンバーは全員が全国各地にばらばらに避難することとなり、
「さくら」はもう終わりだと諦めた時期もありました。

それでも、さくらを信じて、再開を望んでくれた、利用者さん、ご家族、
そして職員から力をもらい事業再開を果たすことができ、
今年の夏で４年目を迎えることができました。

再開当初は、先の見えないなか何もかもマイナスからのスタートでしたが、
今できることから取り組んでいこうと、みんなで困難を乗り越えてきました。
そんな中でも、さくらの持前の元気と明るさでピンチをチャンスに変えることができ、
長年の目標だった利用者さんの工賃倍増を達成することができました。

また、１名の利用者さんの一般企業への就職も果たすことができました。
現在では、地元から４名の方が利用されています。

利用者さんも増え、事業所が手狭になり、作業環境の改善が必要になってきたことから
二本松事業所として、前に進む決心をいたしました。

避難状態でありながら、このような事業ができることは、夢のようです。

これも、ひとえに全国からたくさんの方々に応援して頂いたお蔭と
心より感謝申し上げます。

これからは、アクセスホームさくら二本松事業所として地域の福祉の資源と
なっていけるよう、職員一同役割を果たしていきたいと思っております。

まだまだ、課題はたくさんありますが、
新たなスタートとして、さくら全員で取り組んでまいります。

アクセスホームさくら　渡邊